HOLE 03 / LESSON

ヘッドアップ(すくい打ち)の直し方
― 最後まで頭を残す

頭が残るスイングと早く起き上がるスイングの比較イラスト

「ボールの行方を早く見たい」という気持ちから、インパクト前に頭や上体が起き上がってしまうのがヘッドアップです。クラブが最下点に届く前に体が起きるため、すくい打ちになりダフリ・トップが連発します。原因はシンプルなので、意識とドリルだけで直せます。

ヘッドアップとは何が起きているか

ヘッドアップは文字どおり「頭が上がる」動きですが、本質はインパクト前に上体(重心)が目標方向や上方向へ早く動いてしまうことです。頭だけでなく、肩・腰・目線が一緒に浮き上がり、クラブの最下点がボールの手前に来てしまいます。結果として、ダフリ(手前の地面を叩く)やトップ(ボールの上を叩く)、薄い当たりが増えます。

なぜ起きるのか(主な原因)

  • 結果を早く見たい焦り…特にナイスショットを打ちたい場面やOB・池を避けたい場面で、無意識に顔が早く上がる。
  • すくい上げる意識…ボールを高く上げようとして、インパクトでクラブを上に振ろうとする(アッパー気味に力む)。
  • 下半身の回転不足…体重移動がうまくできず、上半身だけで持ち上げるように打つと起き上がりやすい。
  • 当たるかどうかの不安…ミスを恐れて早く結果を確認しようとする心理的なクセ。

共通しているのは、クラブが仕事を終える前に体が先に動いてしまうことです。音や感触で結果がわかるくらい、頭と目線を長く残す意識が有効です。

直し方1:右耳でボールの音を聞くつもりで残す

インパクトの瞬間、目で見るのではなく「右耳でボールが弾ける音を聞く」つもりで頭の位置を残してみましょう。音を聞き終えるまで顔を残す意識にすると、自然と起き上がりが遅くなります。

直し方2:目線はボールがあった場所に残す

インパクト後も、目線は一瞬「ボールが置いてあった場所」に残します。クラブがリリースされて体が自然に回り切るまで、無理に飛球方向を追わないこと。弾道は音と感触で十分わかります。

直し方3:下半身リードで最下点を安定させる

上半身だけで持ち上げようとするから起き上がります。切り返しは下半身(腰)から始動し、体重を左足へ踏み込みながら振ると、クラブは自然に最下点でボールを拾い上げてくれます。すくわなくても球は上がる、と覚えておきましょう。

ラウンド中の応急処置

  • 素振りを1回、「音を聞くまで残す」意識だけでしてから構える。
  • フルスイングをやめ、7〜8割のコンパクトな振り幅にする。
  • 「上げよう」ではなく「低めに出して転がす」イメージに変える。

練習場でのドリル

  • あと一拍ドリル:インパクト後、心の中で「いち」と数えてから顔を起こす。最初は大げさなくらい残す。
  • ハーフスイング固定ドリル:振り幅を小さくして、目線を残したまま当たる感触だけを確認する反復練習。
  • スマホ動画チェック:正面からスイングを撮影し、インパクトの瞬間に頭が目標方向へ動いていないかを確認する。

【体験メモ】 40代・ゴルフ歴1年。練習場では当たるのに、ラウンドで池やOBが絡むホールだけ毎回トップが出ていた。原因は「ミスしたくない」という焦りで、インパクト前に顔が目標方向へ向いていたこと。「右耳で音を聞くまで残す」と決めてから素振りするようにしたら、緊張する場面でもダフリ・トップがかなり減った。

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関連:ダフリ・トップの直し方 / スマホでスイングをセルフチェックする方法 もあわせてどうぞ。

よくある質問

ヘッドアップはなぜダフリ・トップにつながるの?

インパクト前に頭や上体が起き上がると、クラブの最下点がボールの手前に来てダフリになったり、逆にクラブが浮いてトップになったりします。頭が上がること自体より、最下点の位置がズレることが原因です。

「頭を残す」とはどこまで動かさないこと?

完全に固定する必要はありません。インパクトの瞬間、目線だけでもボールがあった場所に少し残す意識があれば十分です。体の回転は止めず、顔の向きだけゆっくり追いつかせるイメージです。

練習場では直るのにラウンドで出てしまいます

池やOBを避けたい焦りが原因のことが多いです。素振りで「音を聞くまで残す」感覚を1回作ってから構える、フルスイングをやめてコンパクトに振るなど、プレッシャー下専用の対策を用意しておくと安定します。